5月26日、「311子ども甲状腺がん裁判」第1回口頭弁論の支援集会と報告集会に参加してきました。
支援集会では、美しいウクライナ民族楽器バンドゥーラの音色とカテリーナさん親子の歌、平和を祈る言葉が胸に響きました。
カテリーナさんは生後1か月の時にチェルノブイリ原発事故が起き、プリピャチからキーウに強制避難になったそうです。
ロシアのウクライナ侵攻で日本に避難されたお母様は「ウクライナだけでなく日本に、世界中に平和を。日本に平和の青い空がありますように」と。
原発事故や戦争によって、人々が翻弄されることのない世の中になってほしいと心から願います。
口頭弁論が延長になって40分ほど遅れて始まった報告会では、どの弁護士さんも、原告の方の意見陳述が大変よかったと口々に言っておられました。
被告側は「科学的客観的な判断をお願いします」と、裁判官が心を動かされるため今後は口頭弁論させたくない様だったけれど、意見陳述を聞いてから「裁判所に委ねます」と態度が変わったそうです。
「原告本人の意見陳述を少なくしようなんていう雰囲気ではなくなった」とのことでした。
また一人の弁護士さんは「データが何よりも科学的。大局を見失ってはならない」と言われ、その通りだと思いました。
原告の方の練習の意見陳述が音声で会場に流れ、会場では目頭を押さえる人が何人もおられました。
裁判では、法廷に立った原告の方は涙ながらに時に声を詰まらせて、それでもしっかりと話し続けられたそうです。
頑張って話してくださったんだと涙が出る思いと、そんなことを裁判で罹患者に言わせなければならない状況に怒りが込み上げました。
感染が収束しない中でしたが、しっかりマスクを装着し、参加することができて良かったです。
今後も裁判の行方を注視し、応援していきたいと思います。
裁判の様子については、傍聴された吉田千亜さん、木田修作さん、牧内昇平さんの記事をお読みください。